機能解剖学とは何?勉強方法と資格への活かし方

機能解剖学は人の身体の器官がどこにあり、どんな形をしているのか、骨や筋肉は運動の際どのように働くのか、身体の仕組みや運動に関する機能解剖学について詳しくご紹介します。また関連する学問や勉強方法、資格への活かし方について解説していきます。

1)機能解剖学とは何?

解剖学と聞くと難しく感じますが、機能解剖学とは何か?また関連した学問は何か?を解説していきます。

機能解剖学とは

身体の役割を担う筋肉や骨・関節の名称・特徴・働きを理解し、身体の動きにどのように連動するかを学ぶ学問です。人体を形成する骨格と筋は、意思によって運動を可能にします。人体の構造と機能は、スポーツ関連の仕事に就く上で理解しておきたい知識の一つでもあります。例えば、トレーニングメニュー作成などにも活かす事が出来る知識です。

栄養学

機能解剖学と関連する学問として、栄養学が挙げられます。食べ物や食品栄養素の生物への影響・関連性について学ぶ学問です。簡潔にいうと、食べ物や栄養素が身体にどのように使われ、役立つのかを学びぶ学問です。基本的な五大栄養素はもちろん、その他の栄養素について、特徴や役割を理解する事で、それぞれの栄養素が身体に及ぼす影響について学びます

生理学

生理学も機能解剖学と関連する学問になります。人体を構成する各要素(組織・器官・細胞など)が活動し、どのような役割を担い、結果的に「身体へどのように影響を及ぼすのか」を解明する学問です。解剖学と同じく身体の構成要素に関わる学問ですが、解剖学は構造を重点に置いている一方、生理学は機能面から研究する学問であるという点に違いがあります。

2)解剖の基礎知識

女性の人体

解剖の基礎知識として、骨格の役割と形や関節の重要性、筋肉の重要性を、詳しく解説していきます。

骨格の役割と形状

骨格は骨・軟骨・関節から形成されています。骨格が人体の形を形成していますが、人体の骨格を構成している骨は、200個程度あり、骨格は2つの役割を担っています。一つは、体組織を形成する支柱であり、筋肉と接続することで動作を可能にしているのです。もう一つは保護の役割です。脊椎動物は、頭蓋骨や胸郭が脳や心臓・肺などの重要な臓器を保護しています。骨格の中で弾力性が要求される箇所については骨に代わって軟骨が存在しています。骨と骨が連結する部位には関節があり、関節をまたぐ筋肉の力を借りて骨が動作しているのです。そのため、骨は単独では動作しません。骨は形状によって長骨(長管骨)や短骨、扁平骨、不規則骨などに分類されます。

関節の重要性

股関節や膝関節は、体重に負けずに立ち上がる事や、歩くなどの人間の動作を行う重要な役割を担っています。各部分の関節に支障が出てしまうと、動作が柔軟に行えなくなり、歩行する際に痛みが伴い、日常生活をおくる中で支障をきたす事になります。運動をする際にも、思い通りに身体を動かす事が出来なくなるでしょう。

運動不足は生活習慣病を引き起こし、身体の老化を早めます。関節は、骨と骨の間にあたる部分です。膝・足首・肩・肘・あごなど、人の体には幾つもの関節が存在します。これらの関節を正常に動かす事で、日常生活に必要な、歩行する事や屈む・掴むなどの必要な動作が可能となります。関節の中でも重要な部分は、股関節と膝関節です。「体重を支え、動かす」基本的で一番負荷のかかる、重要な役割を担っています。

筋肉の重要性

筋肉がないと、骨の成分であるカルシウムが溶け出してしまう事や、心臓が小さくなり収縮力も低下します。そのため、心拍数が増え、ちょっとした動きでも息切れしてしまうようになるのです。

しばらく使わないと筋肉はあっというまに萎縮してしまいます。筋肉トレーニングなどの運動は、筋力を鍛えるだけではなく、骨・心臓・肺・血管などを確実に丈夫にします。その結果、現代病とされている生活習慣病の予防になるので適度にトレーニングを行いましょう。

3)機能解剖学の勉強方法は?

機能解剖学を学ぶ方法はいくつかありますが、お薦めする勉強方法を3つご紹介し、解説していきます。

参考書等を活用し独学で学ぶ

さまざまな参考書が出回っています。はじめは専門用語なども多く理解できない点も多くあるかと思いますが、まず一歩踏み出すには参考書などの本を読む事で理解を深めることが出来るのでオススメです。現場での知識や技術までとはいきませんが、理解する事は可能です。

専門学校・セミナー

身体の事について1番深く理解する事が出来ます。専門学校は2年以上期間が必要となります。長期間時間の余裕が取れる人は専門学校がいいでしょう。一方セミナーは、学びたい学問の中でも的を絞り学習する事が出来ます。

どちらも知識を身に着ける事は出来ますが、技術は学習できないので、技術も身に着けたい人は、トレーナースクールを活用するといいでしょう。実践での技術・応用・指導への活かし方まで幅広く学習出来ます。

パーソナルトレーナー

現役のパーソナルトレーナーに聞く事もオススメです。知識だけでなく具体的な指導方法や実践方法を学べます。しかし、参考書にしたら何百ページもある内容を全部聞くのは難しいので、独学での疑問点を聞ける程度ですが、現場での経験が聞ける事は多くの知識を得るチャンスです。

4)資格への活かし方

膝 女性

ここまで機能解剖学について解説してきましたが、資格取得に活かせるものをご紹介し、解説していきます。

パーソナルトレーナー

パーソナルトレーナーは、マンツーマンでエクササイズやトレーニングの指導・栄養指導などを行う仕事です。スポーツ選手をはじめ、近年ではダイエットや健康維持を目的とする、一般の人を対象とすることも増えています。

トレーニングに関する知識やスキルを身につけられることに加えて、運動生理学や機能解剖学の知識を学ぶ事で、クライアントによりいいアドバイスができ、信頼を得られるトレーナーに近づく事が出来ます。

アスレティックトレーナー

アスレティックトレーナーの活動には、選手の動作の運動学的観察スポーツ傷害の評価と原因の同定アスレティックリハビリテーションなどが含まれます。

これらを実践する際には、人体の構造と機能について十分に理解していることが必要です。運動器である骨・筋・靭帯・関節・神経支配と、スポーツ現場での身体運動を関連付けて学習する事が、アスレティックトレーナーとしての活動に欠かせません。

スポーツ&フィットネス指導者

クライアントはさまざまな悩みを抱えています。例えば「身体が硬いってどういうこと?」などの疑問や悩みに対して、的確でわかりやすい説明ができることは指導者にとって重要であり、クライアントとの信頼関係にも影響します。

機能解剖学は、現場で必要な知識です。その知識を基に、身体機能評価や運動プログラムの作成などを行います。

5)機能解剖学に関するその他のQ&A

ここまで勉強方法や基礎知識、資格の活かし方についてお伝えをしてきました。最後に、よくある質問についてまとめてお伝えします。

【Q1】機能解剖学でお勧めする本を教えてください。

オススメする本は、「筋・骨メカニクスリハビリスポーツのための機能解剖学」著書(山口典孝・左明)です。筋肉や神経が関節の動きによってどのようなストレスが加わるかが、とても印象的で覚えやすく図形や文章で理論的に解説されています。

【Q2】骨の強度はどのようにして決まる?

骨の強度に最も関連する栄養素はカルシウムで、摂取・吸収されたカルシウムのうち99%が骨に蓄えられています。摂取したカルシウムの吸収をよくするためには、ビタミンDの活性化が必要です。

【Q3】関節可動域とは?

対象となる関節が動く範囲の事です。靱帯・筋などの伸張具合によって関節可動域は制限されます。性別や年齢による影響も大きいでしょう。
脳梗塞や脳出血などの後遺症によって麻痺が生じると、筋肉が硬くなって痙性麻痺を起こし、関節可動域は狭くなってしまいます。また、弛緩性麻痺が生じると筋肉は柔軟になります

機能解剖学について解説してきましたが、人体の骨や関節等の仕組みを理解する事で、さまざまな業種や職種で活かせる学問です。また人体を健やかに保つためにも必要な知識の一つだと言えます。一般の人を対象に、身体に関係する指導をする立場にある人には必須となる学問です。

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