理学療法士の資格取得までの5ステップとは?注意すべき事まとめ

理学療法士の資格取得までの5ステップとは?注意すべき事まとめ

理学療法士は国家資格になります。仕事の目的は身体障害のある人や障害の発生が予測される人に対して、座る・立つ・歩くなどの回復・維持や、障害悪化の予防が目的です。具体的には運動・物理療法を用いて、自立した日常生活が送れるよう支援をする、医学的リハビリテーションの専門職です。

1)資格取得の5つのメリットとは?

国家資格である理学療法士の勤務場所は主に介護施設クリニック病院などになりますが、その他でも活躍する場は多く、また求人数も多いです。

メリット1:国家資格なので信頼度が高い

上記に書いた通り、理学療法士は国家資格になります。大学や専門学校などの養成学校に3年以上通い、国家試験に合格することで取得できます。国家資格は資格の中でも最も信頼度の高い資格で有資格者は大切な存在です。

メリット2:活躍の場が広い

理学療法士の活躍の場は多岐に渡ります。赤ちゃんから高齢者までの育成・自立支援など、障害や病気を持った人によりよい生活や健康を目指し、自立した日常生活が送れるように支援をしたりもします。

企業が自社社員の健康サポート支援をするために雇用したり、健康な人に対しても施設でのプログラム作成など、非常に幅広い分野で必要とされます。

メリット3:求人数が多い

高齢化に伴い、リハビリを必要としている方々が増えている現在の日本では、理学療法士のニーズは年々高まっていま

公益社団法人日本理学療法士協会の会員数が2018年3月現在115,825人在籍しています。パッと見「多い」と感じるかもしれませんが、休会者が8,914名で雇用されている施設(病院等)が17,818施設という事を鑑みると、1施設あたりで雇用されている理学療法士は1施設6名ほどになりますので、決して多くはありません。

メリット4:病院に勤務すると知見も増え、収入も安定する

病院に勤務すると理学療法士は、医師の指示のもと理学療法を行います。そして病院にはリハビリテーション科整形外科だけでなく、神経内科脳神経外科などもあり、それらも理学療法に関わっています。

医師の視点、また別科からの多角的な視点や指摘は、病院ならではであり、今後キャリアアップするにはとても役に立つでしょう。また病院はクリニックや介護施設と比べて規模が大きく、給与も安定しています。リハビリ報酬の単位上限が設定されていますので、早朝から深夜まで仕事が続くという状況にはなりにくいでしょう。

メリット5:自身の成長につながる

理学療法士は患者さん一人ひとりと向き合って、患者さんのペースに合わせて治療方法を考えていく事が仕事になります。また病院等に勤務すれば、他部門との連携も必要になっていきます。そのため、コミュニケーション能力や、人に対する思いやり忍耐力が鍛えられます。とはいえ上記は他の仕事でも得られるものです。

理学療法士は病気や障害を患っている患者さんの回復のためにプログラムを作成し、二人三脚でリハビリを行っていきます。患者さんに回復傾向が見られた際に達成感とやりがいが生まれ、次へつながるモチベーションが高くなります。

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2)資格取得の合格率・難易度はどれくらい?

資格取得のためには養成校に3年間通った後、厚生労働省が定める国家試験を受けて合格する必要があります。この場合、出題されるのは一般問題と実地問題になります。直近の合格率を見ると81.0%になっていますが、過去3年の合格率の推移を見ると、74.1%・90.0%・81.0%となっていて、年によって合格率にややバラツキが見られます。

3)将来性はあるの?

上記に記載しましたが、日本の高齢化にともなってリハビリテーションを行うことができる理学療法士のニーズは年々高まってきています。ところが、理学療法士の資格を持っていて、病院に勤務されている方はそれほど多くありません。

例えば大学病院に勤務されている理学療法士は施設数175施設に対して2,302人ですから平均で13人ほど、総合病院でも同様で平均13人ほどしか勤務していないのが現状です。

2019年4月に一般社団法人日本医療法人協会・公益社団法人日本精神科病院協会・一般社団法人日本病院会・公益社団法人全日本病院協会で構成されている、四病院団体協議会が下記のように声明を発表しました。

「理学療法士などリハビリテーション専門職による開業を認めた場合、地域偏在が進行し、病院での質の高いリハビリ提供に支障が出る恐れがあることから、病院団体として反対である」逆に言えば、それほどまでに理学療法士としてのニーズは非常に高く将来性があるともいえるでしょう。

4)学費はどれくらい?

理学療法士は国家資格であり「大学や専門学校などの養成学校に3年以上通った」方が受験できる資格を取得できます。認定されている養成学校ですが学校によってさまざまです。4年制大学(国立・公立・私立)・短期大学4年制専門学校3年制専門学校の認定校で学ぶ事ができます。

例えば大学に行った場合国立大学であれば、4年間合計でおよそ240万円ほどとなります。公立大学の場合も国立大学とそれほど変わらず、ほぼ同じくらいの金額です。私立大学の場合は幅があり、4年間で550万円~800万円ほどです。専門学校の場合も学校によってまったく異なります。4年間であれば、500万円~800万円ほど、3年間なら350万円~500万円ほどというところが多いようです。

更に上記はあくまでも学費になりますので、そこに教科書代や教材費・実習着・実習研修費等が上乗せになりますので、通常の大学に通うよりは高めの学費になります。

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5)理学療法士の資格に関するその他のQ&A

理学療法士の資格取得に関して上記記載しましたが、専門的な用語が多くよくわからないという方もいると思います。こちらでは主な質問・疑問に対して回答をします。

【Q1】リハビリ報酬の単位上限とは?

2004年に厚生労働省が示した中間報告「高齢者リハビリテーションのあるべき方向」を元に、2006年4月にリハビリテーション医療に日数制限をつけるという改定がなされました。それにより、疾患ごとに標準算定日数と、施設基準別報酬単位の上限3種類が設定されています。

そして20分以上個別療法として訓練を行った場合が1単位という基準になっていて、例えば運動器におけるリハビリテーションは標準算定日数が150日、施設基準1の報酬単位上限が185点と定められています。

185点×20分=3,700分ですので、150日の間で61時間、運動器のリハビリテーションを受けられ、それ以上は全額自分で負担をするか介護保険で受けるという事になります。

【Q2】理学療法士を目指したいけれど学費が心配です

上記に記載しましたが、理学療法士を目指すには「大学や専門学校などの養成学校に3年以上通った方」が受験資格を取得できます。ですので、学費が心配であれば最短である3年制の専門学校へ高校卒業とともに進学し、3年で理学療法士の資格を取得するのが一番学費が安くなります。

とはいえ4年制とは違い、3年制で専門知識を取得するので4年制よりは忙しく、また知識の詰め込みになってしまいがちなので、勉強が苦手な人・理学療法士の勉強以外にも勉強したい人にはやや向いていません。

後は奨学金を借りるという手もありますが、返済に時間がかかるため本当に学費がない場合のみ利用するに留めましょう。

【1】理学療法士は国家資格なので、まずは勉強して資格を取得するところから始める
【2】主な勤務場所は病院やクリニック・介護施設だが活躍の場は広い
【3】求人数も多く、また高齢化にともなうニーズは年々高まっている
【4】国家資格なので、試験を受ける必要があるが合格率には多少ばらつきがある
【5】理学療法士の勉強は4年制大学(国立・公立・私立)・短期大学・4年制専門学校・3年制専門学校の認定校で学ぶ事ができる

<参考文献>
公益社団法人日本理学療法士協会
厚生労働省
メディ・ウォッチ
PT-Ot-ST.net

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