理学療法士の仕事内容まとめ!資格取得方法とは?

理学療法士の仕事内容まとめ!資格取得方法とは?

理学療法士は病院などでリハビリテーションのサポートする姿をイメージされますが、実はそれ以外にもいろいろな場所で活躍しているのです。ここでは、仕事や収入・キャリア・資格についても、お伝えできればと思います。

1)理学療法士とは

理学療法士は、国家資格の取得を必要とする専門職種で、誰でも名乗れるわけでありません。人の体の動作に関する専門知識を習得し、ケガや病気で身体動作に支障のある人や、高齢など身体動作に支障の出ることが予測される人に対し、健常者に近い状態に動けるようサポートすることが主な役割です。

理学療法とは

理学療法士の名称になっている「理学療法」とはどんな治療法かといいますと、次のように定められています。「病気・けが・高齢・障がいなどによって運動機能が低下した状態にある人々に対し、運動機能の維持・改善を目的に運動・温熱・電気・水・光線などの物理的手段を用いて行われる治療法」

また近年ではメタボ対策やスポーツのパフォーマンス向上といった、健康な人を対象とした分野でも理学療法が広がってきています。

2)理学療法士の仕事とは

先生

ここでは仕事の現場や業務の種類について、活躍している現場のトップ3ご紹介します。

医療施設

もっとも多く働いているのは、病院や診療所といった医療施設です。公益社団法人 日本理学療法士協会の統計情報によると、会員数119,525名(2019年3月現在)のうち79,632名(67%)が勤務しています。医療施設で働くメリットは、大学病院や総合病院、小児病院また一般病院などさまざまな環境で専門性を生かし活躍できる点です。

医療福祉中間施設

次に就業している割合の多いのは、医療福祉中間施設です。これは、病院と家庭との中間に位置し、退院後の家庭生活を送るためのリハビリを行う施設で、介護老人保健施設が代表的です。ほかには、老人訪問看護ステーション老人デイサービス老人デイケアといった施設があり、もっとも就業者の多いのは、最初に挙げた介護老人保健施設です。

教育・研究施設

学校の先生になるケースもあります。理学療法大学・理学療法4年制専門学校の教員や研究施設で活躍しており、日々の仕事の中で治療の効果などのデータを取り、検証し論文にまとめ学会で発表するといった臨床(患者さんへの治療)をしながらの取り組みとなるので、専門性をより高めることができます。

気になる理学療法士の収入は?

平均年収はどうかというと、日本の労働者のほぼ平均水準です。勤続年数が長いほど、年収は上がる傾向があり、40代以上では施設の管理職になることで一般企業の管理職とおなじくらいの年収を得る人もいるようです。

3)キャリアアップ

理学療法士のキャリアアップとして、どのような方法やアイディアがあるでしょうか。その方法を、3つの方法に分けてお伝えします。

その1:認定理学療法士・専門理学療法士

日本理学療法士協会が策定したプログラムを終了することで、理学療法のスペシャリストとなり、名実ともに臨床現場をリードする人材を目指します。

その2:現場のマネジメント

マネージャーになることは、組織やコミュニケーション、経営や財務といった理学療法以外の知識を身につけ、現場の運営ができる人材を目指します。

その3:独立・起業

より患者さんを広い範囲でサポートできるよう、介護支援専門員(ケアマネージャー)福祉住環境コーディネーター検定試験(R)呼吸療法認定士といった認定資格を取得し、仕事の幅を広げます。その後フリーランスで活動したり、理学療法士の資格だけでは医療保険適用のリハビリ業は開業できませんが、医療保険適用外の治療院であれば開設することもできます。また国家資格である柔道整復師の資格を取れば、医療保険適用の整体院の開設も可能です。

4)理学療法士になるためには

図書室 女性

理学療法士になるためには、国家資格が必要です。国家資格とは国が法律で定め、国や地方自治体が認定する資格です。「理学療法士及び作業療法士法」にもとづき、厚生労働大臣が免許を与えます。

資格をとるには

次の養成校で必要な知識と技術を3年以上学ぶ必要があります。各養成校の理学療法学科保健医療学部リハビリテーション学科といった専門領域を履修できる学部、学科になります。

4年制大学 111校
短期大学(3年制)6校
専門学校3年制 84校、4年制 63校)
専門職大学 1校
特別支援学校(視覚障がい者が対象)

養成校のカリキュラムは、一般教養専門基礎専門の各科目臨床実習の4種類で構成され、専門科目は実技やグループで出された課題を行います。養成校それぞれに特徴があるので、なりたいイメージにあったところを選ぶことが大切です。

理学療法士国家試験

理学療法士の国家試験は、国家資格だけあって相当な準備が必要です。

(1)試験回数
年1回、1日目は筆記2日目は口述試験と実技試験

(2)試験地
北海道・宮城県・東京都・愛知県・大阪府・香川県・福岡県及び沖縄県
口述試験と実技試験は東京都

(3)試験科目と試験方法
試験科目は一般問題の、解剖学・生理学・運動学・病理学概論・臨床心理学・リハビリテーション医学・臨床医学大要及び理学療法。
実地問題は運動学・臨床心理学・リハビリテーション医学・臨床医学大要及び理学療法となっています。
試験方法は選択式で、午前午後で一般問題160問、実地問題40問の計200問あります。

(4)合格率
平成31年度試験の合格率は85.8%で、合格ボーダーラインは60%でした。
広い知識が必要な試験ですが、養成校でしっかり学び試験対策を行えば、資格取得も夢ではありません。

5)転職事情

転職はリハビリの考え方や職場環境・勉強会の内容といった条件で、よりよい職場へ移っていく人が大半ですが、中にはスポーツインストラクター中学校の保健体育の先生といった、理学療法の知識や技術を外の世界で生かせる転職を果たす人もいます。

6)理学療法士の仕事に関するQ&A

ここまで仕事内容から収入・キャリア・転職事情、そして資格の詳細とそのための勉強についてご紹介してきました。こちらのQ&Aでは、それ以外によくある疑問について回答しています。

【Q1】理学療法士と作業療法士で異なるリハビリの中身

理学療法士は体の大きな動きのリハビリを行う仕事に対して、作業療法士は食事や顔を洗う、料理をするといった細かな手や指の動きのリハビリを行います。作業療法士も国家資格が必要です。

【Q2】理学療法士とスポーツトレーナーはまったく違う?

スポーツトレーナーは、選手のコンディション調整が主な役割になり、国家資格は必要ありません。理学療法士の中にもプロチームに所属して、スポーツ選手を対象にリハビリを行う人も増えてきていますが、理学療法士は選手の動作をサポートする仕事である点がスポーツトレーナーとの違いといえます。

【Q3】理学療法士の皆が挙げる仕事のやりがいとは?

体の動作に支障のある患者さんに寄り添い、リハビリを続けるにつれ、患者さんができなかったことができるようになり、自身の治療法の効果を感じられます。患者さんが笑顔になっていく様子に立ち会えるとき、人の役に立ち、人に必要とされているという実感を持つことができ、やりがいを感じます。

【Q4】1年目は先生と先輩からたくさん学ぼう

1年目でも資格を持っているので、専門職として仕事ができますが、やはり経験のない状態では一人で仕事をするのは難しいでしょう。1年目は先生や先輩の仕事を観察し、臨床現場を学ぶことが大切です。学校で学んだ知識や技術を確認しながら、一つひとつの事をしっかり行います。しばらくして軽度の患者さんを任せてもらえるようになったら、先生や先輩に指導を仰ぎながら、自身の経験を増やしていきます。そして、1年目から学会の発表を任せてもらえることもあります。そういったところは、国家資格を有する専門職ならではです。

はじめに専門領域である理学療法についての公益社団法人 日本理学療法士協会の定義を紹介しました。次に仕事の現場・収入・キャリアップについても触れ、さらに、国家資格に必要な勉強・試験科目・試験方法をお話しました。最後に転職によって働き方を広げることができることもお伝えできたと思います。この記事が理学療法士に関心をもっている方々にとって参考になれば、大変嬉しく思います。

<参考文献>
公益社団法人 日本理学療法士協会公式
医療のお仕事辞典
PT・OT・ST WORKER
日本リハビリテーション専門学校
スタディサプリ
厚生労働省

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